第19回 子テーマの意義

    Posted in: WordPress超活用

テーマとは?(内容と種類など)

WordPressで作成したサイトの外見を整えるのが、テーマと呼ばれるプログラムファイルの集合体です。ここには、すぐインターネット上にサイト公開できる、必要最小限のルールが設定されています。

具体的には、会社のロゴはこの位置に固定することや、文章や写真はこのように配置するなどの指定が自動的になされています。

また、線引きが難しいですが、一つのテーマにはWeb公開するデータと、そのWeb公開データを更新するための管理画面のデータが共存しています。

この管理画面のおかげで、Webサイトのコンテンツの差し替え作業が容易になり、専門家にまかせなくとも、ある程度自身でできるようになりました。

テーマのアップデート(改良)

テーマのデータは一度できあがったものは、ずっと完璧なままではありません。ちょっとしたミスがあったりした場合はもちろん、より高機能なプログラムにするための改善が行われることは珍しくありません。歓迎すべきことです。

ただ、現実は複雑で、単純に喜ぶことができません。その理由を順番に説明しましょう。

1. 自社のデザインのコンセプトに合うように、テーマのプログラムファイル変えている(カスタマイズ)
2. テーマのアップデートをすると、カスタマイズしたファイルが上書きされてしまう
3. 1でカスタマイズ内容が消えてしまい、サイトのデザインレイアウトは崩れてしまう
4. 1のカスタマイズをやり直す必要が出てくる

なぜ子テーマか?

上記でのカスタマイズが数か所の場合には、再設定すればいいのですが、複雑な場合はお手上げです。この問題を回避する方法はないのでしょうか。

ここで、ようやく「子テーマ」の考え方の登場です。すこし複雑ですが、一般的に従来のテーマを「親テーマ」と呼んで、子テーマと分けています。

1. 子テーマのファイルの特徴
親テーマのデータをカスタマイズする際には、直接そのデータを上書きしてしまうのではなく、変更点のみを子テーマの方に書きだしておきます。

2. 子テーマが優先
そもそも、WordPressでサイトを表示するときに、親テーマの内容を読み込みます。ただし、子テーマと内容が重複している場合には、子テーマが優先する仕組みになっています。

3. テーマのアップデートのしくみ
さて、テーマのプログラム自体の改善(アップデート)する場合には、親テーマの方だけが入れ替わるようになっています。つまり、子テーマに書きだしてあるカスタマイズ内容は、そのまま継続します。

子テーマの作成方法と維持の仕方

以上の通り、子テーマについてはややわかりづらい部分がありますが、その作成方法は意外と簡単です。

FTPのやりかたと、設定ファイルの作成方法がわかれば実施できます。そのおおまかなステップは、以下の通りです。

1. FTP(ファイル・トランスファー・プロトコル)で、Webサーバーに接続
2. 子テーマのプログラムファイルを保管するフォルダーの作成(childという名称)
3. カスタマイズしたいプログラム内容をファイル(style.cssなど)に記載し、保存
4. FTPで、3のファイルをWebサーバーの2のフォルダーにコピー(アップロード)
5. WordPressの管理画面にあるテーマの画面上で、新規作成したchildを選択
6. 有効化ボタンを押す
7. 正しく表示されているか確認
8. (今後)カスタマイズは子テーマファイルに記載
9. (今後)テーマのアップデートは親テーマに行われ、上書きされる

まとめ

ここまでいかがでしたでしょうか。子テーマの意義をご理解いただけましたでしょうか。WordPressで構築したサイトのデザイン・レイアウトが複雑になればなるほど、この子テーマの考え方と実施は重要になってきます。

ちょっとした手間で、その後のテーマのアップデート作業がはかどります。これにより、プログラムの不具合が修正され、セキュリティのレベルも改善されていきます。

WordPressでサイトを構築する際には、ぜひ子テーマを設置されてみてはいかがでしょうか。