第20回 レンタルサーバーの引越

    Posted in: WordPress超活用

レンタルサーバーを引越する理由

今はWebサイトがあるのが当たり前で、その存在意義と活用の可能性は広がっています。その一方で、Web担当者や制作チームの、日次業務量とスキルアップのスピードも、比例して増大しています。ただ単に、レンタルサーバーと契約して、WordPressで1回制作すればそれでおしまいという訳ではありません。

なぜなら、外部環境の変化にあわせて、設備増強が必要だからです。会社とそのビジネスの内容が周知され、サイトへのアクセス数が伸びてくる場合を想定しましょう。その場合、現状のサーバーマシンの性能では追い付かず、なかなかページが表示されなかったり、最悪の場合は停止してしまうこともあります。

このような場合に、諦めて何も対策をしない手もありますが、今どきの広報の観点からすると、SEOでもSNSでも大きな損失となります。

そこで本題の、レンタルサーバーの引越の検討になります。ここでは、性能のより良いプランを提供している業者に、丸ごと移行することを指しています。

引越の概略

WordPressの場合は、おおよそ下記の概略と手順になります。なお公開データには大きく分けて、文章と画像などのデータと、それらを規則正しく管理するためのデータベースから構成されています。

【概略と手順】
(1) (引越元) 公開データ全部の確保(バックアップ)
(2) (引越元) 公開データ全部の入手(エクスポート)
(3) (引越先) 公開データ全部の転送(インポート)
(4) (引越先) 公開データ全部の復元(リストア)
(5) (引越先) 検証し、正常稼働を確認して正式公開

どのようにデータを引越するか

これらの手順を実施するためには、どうしたらいいのでしょうか。まさか手作業で、一つ一つのデータをコピーペーストする訳ではありません。そもそも文章と画像だけならまだしも、データベースの取扱が不慣れな方には、全く無理な話しです。では、一部の専門家でないとできないことでしょうか。結論は、けっしてそうではありません。その理由は以下の2点です。

・WordPressの基本機能には、そもそも引越を前提にした機能が盛り込まれている
・WordPressには、データ移行の専用プラグインが用意されている

今回は、より容易な専用プラグイン(Duplicator)を利用した引越について、説明します。公式情報は以下の通りです。
https://ja.wordpress.org/plugins/duplicator/

さて、専用プラグインDuplicatorの作業の大半は、画面にそって必要最低限の情報を入力し進めることです。ただし後半には、データファイルを引越先のサーバーに転送するFTP操作が必要になります。

では先に取り上げた【概略と手順】のステップにそって進めます。

一般的な場合
Duplicatorの場合
(1)
引越元
公開データ全部の確保(バックアップ)
2ファイルだけに集約される
(2)
公開データ全部の入手(エクスポート)
ダウンロードして、一旦手持ちのPCにデータ移動
(3)
引越先
公開データ全部の転送(インポート)
FTPでのアップロード作業
(4)
公開データ全部の復元(リストア)
画面にそって必要な情報の入力(特にデータベースの情報が重要)
(5)
検証し、正常稼働を確認して正式公開

【参考】プラグインでWordPressを楽々お引っ越し!duplicatorならサーバー移転も簡単。
http://websae.net/wordpress-plugin-duplicator-20140905/

注意点

いくら簡単とはいえ、以下のように注意点があります。

・バックアップ
プラグイン(Duplicator)での作業前には、バックアップをとることです。万一の場合に備えて、かならず実施しましょう。その理由は、引越元と先のサーバーに入っているWebサーバープログラムが、完全に一致していないことによる不具合の可能性です。まずないと思いますが、絶対ないわけではありません。

・正確な情報入力
入力する情報は正確にしてください。数は少ないですが、引越元と先のデータが合致していないと、そもそも引越が完了しません。

・上位プランの検討
今回はレンタルサーバー自体の引越についての説明です。同じレンタルサーバー内で、上位プランがある場合には、この方法も検討することも必要です。

・引越をしない選択肢
外部のサービス(例:CDNなどの負荷分散方法)を活用して、アクセス増に対応する方法もあります。これらについては、今回は省略させていただきました。

まとめ

ここまでいかがでしたでしょうか。まずは、何のための引越かよく考えていただきたいと思います。つぎに引越が必要ならば安全に、正確にそして簡単にできる方法にて、円滑に進めていただきたいと思う次第です。