第21回 WordPress用おすすめレンタルサーバー・VPS 2016年版

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WordPress専用レンタルサーバー・VPSが生まれてきた背景

そもそも、レンタルサーバーにWordPressを最初からインストールする作業は、意外と手間ひまがかかります。ちょっとしたスキルが求められます。そこでレンタルサーバーの利用者の利便性を考えて、まずは最小限の操作でWordPressを始められるサービスが出現しました。いわゆるワンクリック・インストールです。

ただ、最初からWordPressしか使わない利用者にとっては、この方法さえもできればスキップして、契約完了と同時にWordPressが使えるサービスが望まれていました。

もちろん、そんな要望をかなえるサービスはありましたが、どちらかというとヘビーユーザー向けでした。高機能で高い料金設定のため、むしろ一般の利用者にとっては敷居の高いものでした。

さらにはWordPressの弱点として、それ自体のプログラムが高機能ゆえの重さから、高性能なサーバーが求められていることでした。そのため、安かろう悪かろうのサーバーのスペックでは、せっかく構築したWebサイトの動きが緩慢になってしまい、閲覧者に無用なストレスを生む結果となりました。

最近の特徴

そこで空白のマーケットという訳ではありませんが、WordPressだけをすぐに、かつリーズナブルに利用できるサービスが、2015年より出始めました。その傾向をまとめると、以下のようになるのではないでしょうか。

1. WordPressでの運用に特化した機能充実
最初のインストール作業だけでなく、日々の運用が円滑に行えるように複数の機能が盛り込まれています。もちろんレンタルサーバー業者によって違いはありますが、大まかには次の機能が提供されています。
・高速化の追求
・セキュリティ確保(例:管理画面へのアクセス制限強化)
・自動バックアップ機能で、いざというときも復旧は容易に

2. 高速化の追求
WordPressの弱点を補うため、次のような最新の技術が取り入れられています。
・記憶媒体のHDDからSSDへの移行
・搭載メモリーの増強
・プログラム自体の高速化(Webサーバーやキャッシュ機能など)

3. 使った分を支払うリーズナブルな料金設定
業者にとっては、利用者だれでも一律いくらという固定料金での課金の方が、管理上圧倒的にやりやすいのは想像できます。ただ、利用者にとってはその仕組みの融通のなさには、不満が依然大きかったのではないでしょうか。

そこで最近の流行りの「クラウド」的な課金サービスが、ぼちぼち登場し始めました。サーバーのスペック(記憶容量やメモリー)や利用するサービスから、利用者が細かく選択できるようになりました。業者によっては、サーバーのロケーション(設置場所)によっても、価格差を出してきています。

ここでのポイントは、料金設定の期間が月間だけでなく、日割り換算もできるようになったことです。これで、期間限定のプロモーション用のWebサイトに利用する場合や、検証専用に期間限定でしか使わない場合にも、料金的に安心できます。

4. (おまけ)メールが使える
WordPressが使えるようになったのはいいのですが、メール機能がないと、お客様との連絡手段が絶たれます。よって、申し込んだプランにメール機能が含まれていることが必須になります。なぜならメールだけを別サーバーで運用するのは、コストも手間ひまもかかるからです。リスク分散のメリットはもちろんありますが、ドメイン管理が煩雑になるなどのデメリットを考慮すべきと考えます。

レンタルサーバー・VPS業者比較(日本のみ)

では次に、2016年3月現在で、実際に提供されている主要なサービスを紹介し、簡単に比較します。

業者名 料金(月額換算) 記憶媒体 Webサーバー その他
wpXクラウド 500円〜 SSD(10GB〜) apache
Z.com (GMO) 900円〜 SSD(10GB〜) Nginx オプションでメール機能有
独自SSL月100円
ConoHa (GMO) 900円〜 SSD(50GB〜) (任意) KUSANAGI FOR ConoHa 利用可
AMIMOTO AMI 1,300円〜 SSD(10GB〜) Nginx 玄人向け

今後の予想

現状をもとに傾向を考慮し、以下の通り予想しています。筆者の希望も一部入っています。

・利用した分のみ課金するしくみが進展し、大手業者の低価格化
・海外有名業者の参入により競争激化(サーバーの設置場所に東京が追加される)
・利用可能なサーバーのスペックが上がる
・メールサービスがセットのプランが増える
・WordPressの使えるレンタルサーバーとVPSの垣根がなくなる

まとめ

ここまでいかがでしたでしょうか。ご覧の通り、現状のWordPress用おすすめレンタルサーバー・VPSの選択肢は、けっして多くありません。ただ、CMSでのWordPressのシェアと知名度を考えると、まだまだ優れたプランが登場してくることは大いにありうると考えられます。ぜひ最新情報を入手して、もっともすぐれたサービスの選択を心がけたいものです。