第24回 WordPressをマーケティングに活かす方法(前篇)

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マーケティングとは?

消費者に商品やサービスをたくさん、効率的に販売し、届ける理論がマーケティングと呼ばれています。その広範な分野を表すために、4Pという言葉が使われています。4つのPとは、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)から頭文字をとっています。

ふだん仕事で、マーケティングを営業手法のことと漠然と使用することもありますが、正しくはありません。マーケティングと営業手法は同じ意味ではなく、前者が後者を含むものだからです。

さて、インターネットとパソコンの普及で、マーケティングの手法が大きく変わってきました。それは過去の出来事の記録、蓄積が可能になったからです。いわゆるログ・データの存在です。そのおかげで企業活動の分析と、今後の活動のための活用ができるようになりました。

よって、このような時代にインターネット上にWebサイトを公開することは、企業のマーケティング活動にとっては、たいへん意義のあることになります。

そこで、本題のWordPressの登場です。主な機能上の分類は、CMS(コンテンツマネジメントシステム)ですが、なにもコンテンツの制作や管理だけに特化しているわけではありません。

一般的に、インターネット経由でアクセスしてきた利用者の動きは、アクセスログとして蓄積されています。そのデータをわかりやすく表出するしくみが、WordPressとその関連サービスには備わっています。次章では、このアクセスログについて詳しくみてみたいと思います。

WordPressでアクセスログを、無料で分析する方法

そもそもアクセスログに含まれているデータには、利用者によるアクセス情報として、5W1Hでコンパクトにまとめられています。さらに、どのWebサイトからの訪問かわかります。また自社Webサイト内での、訪問者のページ移動の動きも把握可能です。そして最も重要なことは、Googleなどの検索エンジンにて、どの検索キーワードで訪問されたかがわかることです。

上記のような1件ごとのアクセスログが、どんどん集積されていきます。これらの傾向を読み取る機能が、WordPressには備わっています。またGoogle Analytics(グーグルアナリティクス)などの、外部の無料サービスと連携可能です。具体的には、以下のサービスが広く利用されています。

(1) Jetpack by WordPress.com (WordPress専用プラグイン)
盛りだくさんの機能をもつ定番プラグインです。そのなかで「サイトの統計情報」は、簡易的ではありますが、マーケティング活動にたいへんに役立ちます。以下の情報が、日毎にまとめられていて、WordPressのダッシュボード(管理画面)で確認することができます。
・どの検索エンジンから来たか
・検索されたキーワードが何か
・人気ページはどれか (ページ毎のアクセス数がランキングされるため把握可能)
・日毎のアクセス数の推移

(2) Google Analytics (グーグルアナリティクス)
上記で紹介したJetpack by WordPress.comより、さらに詳しく、リアルタイムにアクセス情報を閲覧することができます。

なお、Google Analyticsの利用には、Googleへの利用登録手続きと設定が必要です。非常に詳しいデータが掲載されているため、慣れるのは時間がかかるかもしれません。それでも、このサービスが重宝するのには下記の理由があります。

・Googleアカウントがあれば無料
・複数のサイトの利用可能
・コンバージョン率の把握可能

(注) 「コンバージョン」について
当初の目的(商品・サービスの購入など)を達成すること。「コンバージョン率」は、どれほど実現したかを数値化したもの。

まとめと後篇の内容

今回は、WordPressをマーケティングに活かす方法(前篇)にて、主に基本的な考え方とアクセスログを紹介しました。いかがでしたでしょうか。

次回は応用篇として、WordPressを媒体として活用することと、顧客対応窓口のツールとして利用する方法について解説します。なお、前者は近年「オウンドメディア(Owned Media)」と呼ばれていますが、考え方自体は根本的で、それほど目新しいものではありません。

なぜなら、インターネットの出現と発展にともない、Webサイトの位置づけが変貌して、ひとつのメディアとなっていくことは、容易に想像できるからです。従来のマスコミュニケーションを前提としたマスメディア(4媒体)に匹敵する力が、オウンドメディアにはあると考えています。