第7回 ひとつのWordPressで複数のサイトとドメインで運営しよう!

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マルチサイトがキーワード!

WordPressで単一サイトだけを公開しているときは、別に気にしなくてもいいことです。ただ、事業拡大で製品やサービスが増えて、複数の専用サイトを立ち上げようとしたときに、その実施方法で悩まれると思います。

もし新規にレンタルサーバーの契約を、都度増やす必要があるとすれば、その分のコストと面倒が増えてしまいます。

ところが、「マルチサイト」の考え方と技術によって、1契約の範囲内で複数のサイトを開設することが可能です。

マルチサイトとは?

そもそもマルチ(複数)のサイトの考え方とは、1台のサーバーでマルチ(複数)のサイトを公開することを指しています。本来この実現のためには、サーバーに特殊な設定をいろいろとしなければなりませんでした。

現在、多くのレンタルサーバー業者では、それらの難しい設定は気にしないで、マルチサイト機能を誰でも簡単に利用できるようになっています。

マルチサイトは3種類ある!

実はマルチサイトを実現する方法にも、以下のように複数あります。
(1)複数ドメイン型
(2)サブドメイン型
(3)サブディレクトリ型

(1)は全く異なるドメインを複数扱うということで、わかりやすいと思います。紛らわしいのが、(2)と(3)です。

そこで違いを表にまとめてみました。ここでは、もともとのドメイン名をabc.defとしています。

説明
サブドメイン xxx.abc.def ドメインの前のxxxの部分
サブディレクトリ abc.def/yyy ドメインの後のyyyの部分

もともとのドメイン名の前後(上記ではxxxやyyyの部分)に、好きな言葉を入れて違いを出し、異なるサイトにすることができます。

マルチサイト化のメリットとは?

個別に構築する場合と比べた場合のメリットは、ずばり料金と手間暇です。

料金は明白ですね。では手間暇についてお話しします。WordPressでマルチサイト化すると、最初のサイトに設定した内容の多くを、追加したサイトにも共有できます。

ドメインを増やすたびに、WordPressを新規にインストールしたり、データベースやプラグインの設定をしたりすることから解放されるのです。

マルチサイト機能を導入!

では、WordPressでマルチサイト機能を開始するには、どのようにしたらいいのでしょうか。非常に複雑な設定をする必要のある、ハードルの高い作業なのでしょうか。

実はそうではありません。レンタルサーバーの中には、最初からこの機能が組み込まれている場合があります。代表的なところでは、さくらインターネットやロリポップ!です。

もし最初から実装されていない場合には、まずは1つのファイルに1行付け加えるだけの作業です。FTPの操作によって容易に実現できます。

つぎはマルチドメインのためのプラグイン導入!

実現方法は、WordPressのプラグインの導入と設定、そして設定ファイルへの書き込みになります。そのやり方については、多くのマニュアルがインターネット上に公開されています。下記のサイトが、図解入りで大変にわかりやすくなっています。

複数サイト運用方法(複数ドメイン型)
http://www.templateking.jp/practical/build/multi_dom.html

使用するプラグインは、WordPress MU Domain Mappingです。設定でわかりづらいのは、「マッピング」作業です。これは、増やしたWordPressのサイトのデータに、新規に導入するドメインを結びつける作業です。これをやらないと、サイトは追加できていても、新規ドメインでの公開ができません。

マルチサイト化のデメリット

これまで書いてきたように、マルチサイト化のメリットは、コストと面倒さを解消することでした。いいことばかりのようですが、実はデメリットもあります。本記事の最後に、このことについて解説します。

(1)アクセス数が急増した場合に、表示速度が落ちる可能性がある
メリットと表裏一体ですが、WordPressの基本プログラムやデータベースを複数のサイトで共用しているために、共用していない個別での場合に比べて、アクセス数が多くなると性能が下がるとされています。

超人気サイトを抱えている場合には、考慮することが必要ですが、そうではない場合はあまり心配することはないと筆者は感じています。

(2)万一サーバーやWordPressが調子悪くなった場合に、全てのサイトの公開が止まる
これは致し方ないことです。リスク分散とコストをどうバランスとるかということに尽きます。物理的にプログラム的に、そしてネットワーク的にどう折り合いをつけるかということでしょうか。

まとめ

今回は、ひとつのWordPressで複数のサイトとドメインを運用する方法について書きました。現状多くのサイトを抱えている、あるいは今後見込みのあるお客様は、ぜひご検討されてみてはいかがでしょうか。